外壁調査
平成 20年の建築基準法の改正に伴い、ビル・マンション等の特殊建物等の定期検査において、最長13年未満で外壁の改修もしくは全面テストハンマー打診等が義務付けられました。
外壁の赤外線サーモグラフィー調査
この全面テストハンマー打診に関して、国土交通省建築指導課監修の「特殊建物等定期調査業務基準」において、テストハンマーによる打診と赤外線調査が規定されています。
剥離原理
赤外線サーモグラフィーは、対象物から出ている赤外線エネルギーを検出し、その温度分布を画像として表示します。建築物に太陽光が照射された場合、正常な壁面であれば粗均一の温度分布を示しますが、建物表面のタイル等の下に空洞が発生している場合、熱伝導が正常な部分と異なるので温度分布に変化が現れます。
右の写真はタイル貼りの建物を11月の13時過ぎに撮影した場合です。画像の一部に周囲と5℃以上の温度差が確認できます。このような場合、タイルの剥離状態の可能性が高いと考えられます。